サイトをご覧のみなさん、こんにちは!
リリーです!
この前お話したように、私は元々ファッションが好きで、ウェディングドレスへの
こだわりは人一倍でした。
しかし、私がウェディングドレスにこだわるようになったのは、ある事件がきっかけでした。
今回は、そのことについてお話します。
私は、一般的な場合と違い披露宴を2回行いました。
というのも、私も婚約者も実家が東京で、仕事先が北国だったので、
東京で親族用の披露宴と、仕事用の披露パーティーを分けて行ったからです。
親族との披露宴は、都内の豪華ホテルで「思い出作り」重視
彼の希望で、先に親族だけの披露宴を行いました。
元祖御三家ホテルの一つですが、少人数制で、季節と日取りを工夫したら、
結構、価格はセーブできました。
東京での披露宴では私は、ドレスと写真にこだわりました。
というのも、この後に行った職場のパーティーでは、地方のため好きな
ドレスを選ぶことが難しかったからです。
ですので、都内のときは「ステキな写真を撮るぞ!」と張り切っていました。
また、離婚した両親がわざわざこの日は駆けつけてくれたことも理由にありました。
不器用でも一生懸命私を育ててくれた両親に、はじけるように幸せな姿を見せたかったのです。
週末、東京と地方を往復して、ドレス選びをがんばりました。
私の高齢の母がすべて一緒に付き合ってくれました。
彼の家族がタキシード選びに付き添いできないので、タキシード選びも母がサポートしてくれました。
目にとびこんできた姑の衣装は、かがやいた白
そんなこんなで色々あって、何とか迎えることができた当日。
私は、それまで準備の大変さを思い返し、やっと母に晴れ舞台を見せれると
ドキドキした思いでいっぱいでした。
無事自分が選んだお気に入りのウェディングドレスを着て、ヘアメイクをしてもらいました。
ドレスを着た後には、ホテルの人やまわりから、祝福と褒め言葉をいただきました。
こじんまりした式と披露宴だけど、あたたかい雰囲気になりそうで私はとても幸せな気持ちになりました。
そして、挨拶をするために、ゆっくりと親族控室に向かうと、彼のご両親がいました。
見た瞬間、あれ?
と思いました。
なんと彼のお母様が、ウェディングドレスに使われるような上質な白のジャケットのドレスを着ています。
なんで、結婚式なのに私と白のドレスを着ているの?
私は、訳が分からなくなりました。
とりあえず相手を立てなければならないので、
「とてもお似合いですね」とお母様を褒めました。
披露宴のその後は、ウェディングドレス試着の死闘へ
披露宴が終わると、彼にたずねました。
「どうして……白だったのかな?」
「なんで?」
「失礼だけど、花嫁のウェディングドレスの白と重なるのは、タブーって言うか……」
「うちの家族は、知らなかった」
彼は機嫌を損ね、私は泣きました。
晴れ舞台が、木っ端みじんという気分です。
思えば、彼の実家に初めて行ったときに、お義父さんがこたつから出ないで寝たまま「こんにちは」と言っていました。
初対面だから、起き上がってくれても……と思ったことを思い出していました。
仕事関係の披露パーティは、この日から急に、「ウェディングドレス」にこだわろうと決め、彼への怒りをおさめました。
ここから10か月間、私はこのくやしさを晴らすために、暇という暇をウェディングドレス選び
に注いだのでしたw